イタリアサッカーの数々の名勝負をそのカメラで切り取ってきたフォトグラファー・マウリツィオ・ボルサーリに訊く“ミッド90’s セリエA”。

Profile
イタリアサッカー協会オフィシャルフォトグラファー。
1956年5月28日 クレスペラーノ生まれ。1978年に写真を始める。
1980年 イタリアのレーシングチーム「チームガリーナ」のカメラマンに。
1983年 サッカーの撮影に転向。
1986年 ゲリーン・スポルティーボ社にカメラマンとして入社。
1989年 ゲリーン・スポルティーボ社のチーフ・フォトエディターに就任。
1991年 特派員となり、2000年までUEFAチャンピオンズカップの決勝戦などを撮影。
2000年 イタリアサッカー協会のオフィシャルフォトグラファーとなり、現在に至る。

―まずご自身のことについてお聞きかせください。ゲリーン・スポルティーボ社でチーフ・フォトエディターに。2000年からはイタリアサッカー協会のオフィシャルフォトグラファーをされていますが、具体的にどんな仕事をするのでしょうか?

マウリツィオ:私の仕事はサッカーイベント全般で写真を撮ることです。セリエAからチャンピオンズリーグ、欧州選手権やワールドカップもです。そのほかには本や雑誌、今ではウェブ用に画像処理をしています。

ー 元々サッカーが好きだったのですか?実際にプレー経験はありますか?

マウリツィオ:いえ、元々はラリーを撮っていました。そのあとに自転車レース、1983年からサッカーを撮り始めました。小さいころはキーパーをやっていましたが、あまり上手くなかったので11歳でやめてしまいました。

ー 23SSのTHINETは1994年のサッカー・イタリア代表のユニフォームやジャージから着想を得たコレクションでした。94年頃のイタリアサッカーは、とても盛り上がっていたと思いますが、スタジアムや街の雰囲気はどんなものだったのでしょうか?

マウリツィオ:あの頃のサッカーは現在と比較するとストレスの少ないものだと言えるでしょう。選手たちとの関係も、今よりもっと純粋なものでした。雰囲気は今日のような嫌悪なムードではなく、とても落ち着いた雰囲気でした。

ー 94年頃、あなたが撮影した試合で最も印象的だった試合は?

マウリツィオ:パサデナで行われた1994年のアメリカW杯・決勝です。

ー 当時イタリア国内で最も人気だった選手は、やはりバッジョですか?他の人気選手も教えてください。

マウリツィオ:イタリア人ではマルディーニやバレージ、パリューカ、シニョーリ、海外選手ではファンバステン、フリット、マラドーナ、カフーが人気選手でした。


ー クラブはどうですか?例えばプレミアもブンデスもビッグクラブがメディアによく登場しますが、実際のところイングランド国内ではウエストハム、ドイツ国内ではケルンが超人気と聞きます。この頃のイタリアではどうだったのでしょうか?ミランやインテル以外に熱狂的なサポーターに愛されていたクラブは?

マウリツィオ:当時のユベントス、サンプドリア、パルマ、ナポリは非常に人気があり、今でも多くの人々に愛されているクラブです。

ー 当時のイタリアサッカーはどんなサッカーだったと表現出来ますか?“カテナチオ”はイタリアサッカーの代名詞ですが。

マウリツィオ:カテナチオは1987年にミランを率いたアリゴ・サッキの登場により終わりを迎え、ゾーンサッカーに移り変わりました。今ではカテナチオを用いる監督は少数です。

ー 近年、イタリアサッカーは元気が無いように感じます。ワールドカップ出場を逃してしまったり。。。ファインダー越しに見える今のイタリアサッカーは、あなたの目にどう映っていますか?

マウリツィオ:私は悲観していません。北マケドニア戦の敗戦など、確かにショッキングな出来事はありましたが、それでもイタリアは欧州選手権の覇者でありチャンピオンズリーグではイタリアのクラブがベスト8に3チームも残り、他にもヨーロッパリーグは1チーム、カンファレンスリーグでは1チーム残ることが出来たのです。


ー これからのイタリアサッカーについてと楽しみかたを教えてください。

マウリツィオ:イタリアサッカーはこれから更に発展すると思います。クラブチームは若く良い選手たちを育てていくと思っています。新生・イタリアの始まりを見られる機会ととらえ、イタリアサッカーに注目してもらえたらと思います。

OC VIOLA SS TEE ¥7,150(TAX IN)

フィオレンティーナのウルトラスを同氏が撮影した97年当時の貴重な写真を使用し今回特別にTシャツをリリース。
セリエAファンはもちろんフットボールファンには堪らない1枚。ホワイトとブラックの2色展開。

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